「コペルニクスはね、春がとても綺麗なんだよ。桜並木が沢山あってね、ピンクの花びらがハラハラ雪みたいに舞い落ちるんだ。」
「そう、なんですか。」



イライラ



「見せたかったなぁ、本当に、あれだけはプラントにも地球にも負けないって思うんだけど。」
「でも、その、遊びに行く訳じゃないですし。」



イライライラ


「けど、情報収集なんでしょ。ついでに観光できるじゃん。」
「あの、情報収集はそんなに簡単じゃ、無いと・・・思。」



イライライライラ



 二人の会話を聞いていて、苛立ちは最高潮に達しようとしていた。けれど何度か足を慣れしてみても、テーブルを指で叩いても気をよくして話し続ける幼なじみは一行に言葉を止めようとしない、だからとうとうしびれを切らして。





「いい加減にしないか、キラ。遊びじゃないんだぞ。」



 
 アスランはとうとう怒鳴ってしまった。









Dreadful







 
 どんなに注意しても、キラは謝らなかった。絡まれているメイリンだって、あったばかりのキラにこんな風に親しく話しかけられて随分戸惑っていたみたいだというのに、完全にそれを無視して。
「いいじゃない、一寸雑談する位。」
 口を尖らせてくる始末。
 本当に分かって居るんだろうか、彼は自分たちがこれからしようとしている事を。
 これから、アスラン達はアークエンジェルと共にプラントと敵対する道を歩む。デュランダル議長の甘く綺麗な言葉の裏に気付かず世界が変わってしまう前にそれを止める為に。
 方法は分からない、けれどただ剣を取るよりずっと難しいと言うことだけは確かで。取り敢えず向かう情報収集の度なのだ、こんな気の抜けた状態であっていいはずがない、それなのに。
「お前は、本当に分かってるのか。」
 あまりに暢気な態度についアスランが声を荒げれば、ツンと眉間を指で突かれた。

「その顔、怖いよ。」

 こんな時ばっかり戦闘中みたいに真剣な顔で。
「お前がそうさせてるんだろう。」
 言い返せば、
「でも、怖いのは事実。メイリンさんが怯えちゃうよ。」
 話題を逸らす、こういう態度は一体どこでミニ尽きたのか、思わずため息を漏らしてしまえば。
「疲れてる? 傷に障っちゃった? 後は僕がやって置くから、もう休んでいいよ。」
 優しい言葉に強気な笑顔、何処かちぐはぐな態度が本心を隠していた。
「キラッ」
 そう言う態度は以前にも注意していた事だったから、アスランはキラの肩を掴んで責める。
「そう言う顔は、するな。」
 本心を隠すまねばかりしていたらいつか本当の自分側から無くなるからと、あの日腕の中のキラに自分は語った。
 しおらしくそっと、頷いてくれたのは今はないマルキオ導師の島での事で。まだあれから一年も経っていないと言うのに。
「笑顔の方が、いいと思うんだけど。こんな時だからさ。アスランこそ不機嫌とか弱気は見せないで、士気に関わるよ。」
 自信たっぷりに、そう言いきる今のキラ。
 余りの変化に付いていけない。
 それでも譲りたくなくてキラの目を見ればしっかりとにらみ返してきた。
 無言のままの戦いが、続く。そして、
「あ、あの。」
 沈黙を破ったのは、少女の声、しかし。
「私、用事を思い出したので少し外させて貰いますね。」
 あまりの二人の剣幕に、彼女は逃げ出しただけで。

今度は二人きり。

 重くなるどころか鋭い緊張感に包まれる室内。

「お前の笑顔は、皆を不安にする。」

 アスランはキラに言った、自分の中にあるこのもどかしいような苛立ちを沈めたくて。
「それは、始めて言われたね。」
 勿論キラはそう答えるけれど。
「そうでもないだろ。」
 と、指摘するのは前の戦争が終わってしばらく絶ってから一寸した言い争いがあったからだ。あの時それを指摘したのはカガリだった。
 キラの笑顔があまりに透明で儚くて、今にも消えてしまいそうだったから。
 笑うなと、傷を抱えて笑うなと少女は叫んだ。
 それ以来、キラは困ったような曖昧な笑みを余り見せなくなったのだけれど。
「昔とは、違うよ。」
 そう、本人も言い切るのに。
「違わない。」
 それは、確固たる確信で反発したキラの台詞に
「どうしてそんな事、言い切れるんだよ。」

「キラはいつだって、臆病で、それから嘘吐きだ。」

 自分で言っていて、ああ、そうなのだと思った。
 キラはとても嘘吐きなのだ、特に自分の痛みや不安に関しては、だから。



「わ、ちょ。アス、何するの!」
 突然の行動に慌てふためくキラに。
「エネルギー補給。」
 そう言って、アスランは抱きついて背中に回した手に力を込める。
 暖かいからだ、伝わってくる鼓動。生きている事を確かめる、確かめて貰う。
 今も一緒にいる事を感じ合う


「大丈夫だよ・・・・・大丈夫だ。」


 そう、キラの中にあったのは不安。
 そこまで分かれば答えに辿り着くのは簡単だった、伊達にずっとキラと一緒にいる訳じゃない。
 キラは以外とセンチメンタルで気にし屋な所があるのだ。


「もう、別れないよ。」


 そう、口にするとキラの身体から力が抜けるのが分かった。ほら、こんなに緊張していた癖に。
 コペルニクスは自分たちが別れたところ。
 だからキラにとっても自分にとっても不吉な事で。
 別れの日の風景を口にして、強がろうとしたキラと、それを聞いて苛立ったアスランと。


本当は同じ気持ちだった。









怖い




別れたくない。





離れたくない。










だから。






「抱きしめるから、抱きしめていて。」





 きっとそれが正気を保つ、たった一つの方法









もう、何も言いません、済みません、制作時間三十分です、レイアウトまで入れて(死)
先週の小説と随分違ってるだろ鵜というつっこみは可です。
でも、キラ様はとっても強くていらっしゃって、だから本当は物凄く怖いんじゃないかって思うのです。
決意とか、してたって彼は民間人なんですよ、しかも辛いトラウマもあんなにいっぱいあるんだから!!
密かにキラバージョンとかも考えましたがいい加減この程度のネタで引っ張るのも申し訳ないのでスルーです
と言うか、キラアスっぽいのを目指してみました、何となくそう言う気分で。でもアスキラのような微妙な話で済みません。
もうフォーム付けるのも申し訳ないんで付けないです、何か意見があったらトップのフォームからお願いします。
と言うか、貴重な時間でこんなもの読ませて済みません。

関係ないけど、今日は絶対ルナ行くと思いました。びっくり。
綺麗に収まりましたね。と言うかあまりに悪役的なデザインのモビルスーツで主役っぽく格好良く活躍してくださるレイが違和感でしょうが内です、本当はシンルナ レイの陰謀編とかも、今日は考えてましたが、没。